靴紐結んで・・・
8月のお盆休み過ぎに遅めの夏休みをとって、妻と二人で車中泊の旅4泊5日をだらだらと書き続けて、まだその旅が終わってないのに時はすでに10月の半ばを過ぎてしまいました。本当は青森県の竜飛崎まで行って帰ってきた話なのでありますが、文章はまだ男鹿半島あたりをウロウロしています。
これまでも、それほど筆が早いほうでは無かったのですが、これからも個人的な事情によりまして、ますます遅くなることが予測できます。それでもたまには覗いてみてやってください。時々は更新するつもりでありますから。
さて、ここからは続きとなります。
「靴紐を結ぶ」とか「おにぎりを持って」などという言葉を耳にすると、まだ子供だった頃のワクワク感がいきなり蘇ってくるような気がします。それは遠足の日の朝のことだったり、運動会の日であったりと、平穏な日常のなかで何の疑念を差し挟む余地もない子供心に今日は特別なハレの日なんだよということをはっきりと自覚させてくれるキーワードのひとつだったような気がします。
毎日のさして変わり映えのない日常生活では、朝食を食べて、後片付けをしてから、「さぁー、会社に行くぞー!」などという前向きな気持ちになることなどは年に数えるほどしかないのでありますが、旅先での気分はまったく違ってくるようであります。
いつもは気軽にサンダル履きですから出かける時に靴紐を結ぼうにも結ぶことはできませんが、やはり靴紐を結び直すというのは特別な作法のような気がします。だから気分だけは結び直します。「おにぎりを持って」というのも最近は糖質制限療法をきまじめに実行していますから、極力炭水化物は摂らないようにしていますのでこれも実行するにはいたりませんが、気分だけはガキの頃と同じように持つことにはしています。
夜中には私が運転を続けてきましたので、次の運転は妻の番であります。靴紐を結ぶような感じでシートベルトをきっちりと締めまして、男鹿半島巡りに出発であります。
4,5年前でありましたら、ほとんどの運転は私がやっていまして、妻がハンドルを握るなんてことは滅多になかった事でありましたし、妻の運転する車に乗るなんてのは考えただけで恐ろしくなったものでありました。
しかし、3年ほど前に緑内障を患ってからは、さすがに長時間の運転には耐えられなくなってしまいました。どうしたって妻に半分ぐらいの行程で運転をして貰うしかなくなってしまったのであります。