高齢者施設を大まかに分けると《自立者向け》と《要介護者向け》になりますが
《自立者向け施設》はご自分で探すことが多く、また高額になるので《要介護者向け施設》の説明を致します。
そこで少しでも少ない負担(介護保険等)でやれたらご入居者様にもご家族にも良いと思って書き込みます。

老人ホームは外からでは内容の良し悪しが分かりにくいものです。
そこで今回は選択のポイントについてお話します。
老人ホームを見学する曜日や時間帯は平日の夕食あたりがお薦めです。大抵の施設は、見学者やご家族が十時から三時頃までが多く訪問するので、その時間帯は施設の従業員も緊張感をもって高齢者様に接していますし、施設側も訪問者を意識して昼食には比較的内容の充実した食事が出ます。その分夕食が品祖になりやすいのです。その他に従業員の方も疲れが出て来る時間が夕方頃なので、食事内容と共に従業員の動きを観察してください。この様に書くと意地悪な訪問者のようで心苦しいでしょうが大切なご両親やご家族が終の棲家になるかも知れないのですから「後で後悔をしないため」にお薦めです。たぶん「そんなの数ヵ所見ても分からないよ」と言われるかも知れません。そこで薦めるのが《出来るだけ多くの施設見学》をして下さい。そして見る目を養うことが大事になってきます。人生の選択で大事なのが《職業の選択・結婚相手の選択・家を購入する選択》ではないでしょうか。賢い貴方なら多分多くの選択肢から選んで来たことと思います。施設の選択は人生最後の最愛のご家族に対する孝行になるかも知れないのです。ネットには色々参考になる情報が書き込まれていますが、施設のコマーシャルに紛らわされないようにして選びましょう。

=両者の比較=

《自立者向け》 
(内容)

居 室    40㎡以上 バス・キッチン付
設 備    娯楽施設完備
サービス   健康管理・生活支援
スタッフ   適度な距離感・自由を大切にする
さりげない気配り
入居金    2,000万円~数億円
タイミング  元気なうちから
決断者     本 人
種 類    有料老人ホーム
(健康型・住宅型・介護付)
サービス付き高齢者向け住宅
(高齢者向け賃貸住宅)
シニア向け分譲マンション
その他   従来からあるタイプ
郊外型・都心型

《要介護者向け》 
(内容)

居 室   18㎡前後
設 備   必要不可欠な共用設備
サービス  介護・医療サービス・生活支援
スタッフ  状態に合わせた知識・技術(身体介護・認知症介護)
充分な見守り・残存能力の引き出し
入居金    0~3,000万円前後
タイミング 介護が必要になったとき
決断者   家 族
種 類   特別養護老人ホーム
(主に相部屋・介護付き)
有料老人ホーム
(住宅型・介護付き)
サービス付き高齢者向け住宅
(高齢者向け賃貸住宅)
その他   介護保険制度が施行されてから増加
入居金が抑えられたタイプが多くある

◎お急ぎなら有料老人ホームが良いでしょう。
特に1ヶ月以内のご入居を検討されている場合は、急いで行動を起こす必要があります。なぜなら、「老人ホームへの入居準備には最低2~3週間かかる」からです。
それには入居の為に準備して頂く書類がいくつかあります。それを病院で書いてもらったり、ご本人と面談するために施設の人が来たり・・・
なんてことをしていると、大体2,3週間かかってしまいます。
担当のケアマネさんが話しやすいと思うので、そこから色々な紹介所を探してください。
そして病院のソーシャルワーカー、行政、有料老人ホーム紹介センターなどに相談してみて下さい。
また、早期の受け入れできる施設の情報を持っている人に相談するのも良いでしょう。