無事に帰ってくることが最大のおみやげなのです。

今年の夏休みは、乏しい予算のこともあり近くの日帰り温泉にでも行ってのんびりと過ごそうとなんとなく決めていたのであります。だが行き先は具体的にはっきりとは決めてはいなかったのだが、山梨や長野あたりを徘徊してみようと思ってはいたのです。
こんないい加減な計画はいつもの事で自宅を出てからも決まってないなんてことはよくあることであります。またなんとなく決まっていても突然に変更するなんてのも結構あることなのであります。

これは余談になりますが、何年か前におなじようにお盆過ぎに3日ぐらいの予定で長野の上田へ避暑にいこうと思いついて独りでかけたのですが、そのまま新潟へ抜けて国道7号線を北上していたらカーナビの画面に新潟港がでてきまして、そこに北海道行のカーフェリーの航路が示されているのを発見して逆上してしまいまして、そのままフェリーに乗って約1ヶ月間の北海道行きとなったこともあります。もう若くはないのでそんな馬鹿な真似はとってもできなくなってしまっているし、今回は妻も一緒ですから無謀な徘徊癖は抑えられていることは確かなことであります。

今回もとりあえず勝手知ったる長野あたりに行ってから決めればいいやと思っていたのであります。途中に東京に抱きつくような形で長々と横たわる埼玉の街中を走っても面白くもなんともないので、三郷から高速に載りとにかく埼玉を蹴飛ばすことを考えた。
群馬県に入るあたりから日本海を見てみたい、日本海だったらどこだっていいけど、一番手っ取り早いのは新潟県に出るのが正しいだろうと、長野方面に向かわずに関越道をそのまま新潟を目指したのでありました。
新潟が近場なのかどうなのかは見解が別れるところでしょうけど、このあたりから、ごく近場でのんびりと日帰り温泉に入ってという予定からは少しずれ始めているような気がするのでありますが、この時点ではこの夫婦はまったく気づいてはいなかったのであります。

新潟県に入ったあたりから、このまま高速道路を走るのはいかにも勿体無く思えて、苗場あたりで下の一般道路におりました。空の蒼さに、ぽっくりと浮かんだ白い雲はなんとなく秋の気配をまとっているのがわかります。山はまだまだ深い緑色です。のんびりと田舎の山道を楽しんで走ります。

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