辺鄙な場所にあるMaxValueで買い物です

「あっ、MaxValueがあった」と妻が声を上げたのは7時をちょっとまわった頃だったと思う。すでに新潟を後にして山形に入っていた。「MaxValueは確か24時間営業よ」と私の知らないことをいう。それならばとハンドルを右に切り、こんな場所には不釣り合いなほどの大きなスーパーとホームセンターが併設してある駐車場に入った。
だだ広い駐車場に数台の車が認められたので営業はしているのだろうと思う。昨夜は思わぬ来客が2組もあり、まだ旅を初めて一日目ということで食料のストックも少なかったのだけど、それでも歓迎の意味で持っていた食料を全力出ししてしまったので、朝食分は何も残っていなかった。
旅の鉄則として最低でも一日分の食料はストックしておくべきだと思っているのです。できれば2日分ぐらいがいいかと思っているのです。

北海道を独り旅している時に、素晴らしいロケーションの場所がありました。そこは高台で3方を海に囲まれて広大な芝生張りの公園になのです。北海道はこういう信じられないほど贅沢な場所がふんだんにあるから病みつきになってしまうのです。
そこにやはり独り旅をしている青年が、すでに椅子とテーブルを出して呑み始めていました。「ここ素晴らしいね」「でしょう、私も気に入ってしまってしばらくのんびりしようかと思っているんです」「旅は道づれといいますから、今晩ご一緒していいですか」「どうぞ、どうぞ」
その時には、まだ夕方の買い出しも終わっていなくて、そろそろ買い物をしなくては思っていた時なのです。そこには立派な不釣り合いなぐらいに立派な日帰り温泉もあったのであります。
「じゃあ、お言葉に甘えてご一緒させていただきます。その前にちょっと食料を調達してきます」
といって出たまでは良かったのですが、あんた北海道を舐めてはいけませんよ。いけどもいけどもスーパーなんてひとつも見かけることがありませんでした。
結局、2時間ほど走ってようやく小さなスーパーをみつけて冷たいビールと食料を調達したのですが、北海道の道を2時間走るということは200kmほど離れてしまったということであります。
もう、戻る気力はどこかに失せてしまっていました。
だからこういう場合に備えて、酒は当然としても乾き物でもインスタントものでもなんでもいいから最低一日分はストックしておくべきだと思うのです。災害の非常食と同じですね。
羅臼の道の駅でお会いした車中泊の神様と呼べるご夫婦の哲学はもっと徹底していました。最低でも1週間は常に持っているのだそうです。その神様夫婦は軽のワンボックスなんですけれど、3電源の冷蔵庫を積んでいるのです。「3電源とは:バッテリー・家庭用電源・LPガスです」その神様は一年中全国を旅して周っていて気に入ったところで1週間でも1ヶ月でも居続けるのだそうです。
だから最低でも1週間分の食料を持ち歩くのだそうです。
私にはそれほどの時間の余裕はありませんのでせいぜい1日か2日分ということになります。

さてそのMaxValueはかなり辺鄙なところにありますから、さすがに24時間営業ではなくて朝の7時から10時までとのことでありました。
私は昨夜飲み過ぎたせいでお店に入っていく元気もなかったので車に残ってラジオを聞きながら周囲を眺めていました。
なんとそこにはタクシー乗り場があり、2台ほどのタクシーがドアを開けてお客さんを待っているのです。お店からお客さんが出てくると運転手さんがトランクを開けて丁寧に荷物を積み込みます。これは地方ならの光景ですね。買い物弱者のために行政とタクシー会社とスーパーの3つ巴で協力しあっているのでしょう。やるね山形県
そしてしばらくするとまた新たな発見をすることになるのです。それは庄内交通のバスであります。小型の黄色いコミュニティバスのようなものが駐車場内のバス停に横付けするのです。おお、やる時はやるもんだね庄内交通とイオン見なおしたよ。

さっきから気になってはいたのですが、空模様がどうも怪しいけど、ま、車だしそれほど気にすることはないか、もう少しで酒田市の代表的な場所だからね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA