美々ネット埼玉を続けている理由
こんにちは、美々ネット埼玉を主催している有限会社レオンの菊地和博です。
山形の寒村で農家の次男として生まれ16歳で丁稚奉公のために川口の床屋さんに行ったのは、かれこれ48年前のこと。
当時は今とちがい技術は盗んで覚える時代で、学歴も無く覚えも悪かったせいか、よくお客さんや先輩に叱られ『裏に行ってろ』と 何度言われたかすら覚えていません。
それでも、石の上にも3年とは良く言ったもので、12年後、修行を終えて岩槻に理容店をオープンしたときには すでに28歳になっていました。
何年やっても技術は上には上がいるもので、私の場合は不器用さもあったので、ただただお客さんの滞在時間だけでも気持ち良く過ごして頂きたいと必死にやってきました。
2人の子供にも恵まれましたが、順風満帆とまでは行きませんでした。
42歳で脳腫瘍を患い、同年美容学校に入学・47歳で美容免許取得、同年にヘルパー二級を取得しました。
あれは53歳の平成20年11月。
5店舗目の浦和店オープン目前に突然設計施工業者の倒産を聞いたのです。その翌日には完成間際の設備が業者さんに持ち出される等の試練があり、毎月200万の赤字を出す時期もあってホームレスを覚悟して眠れない夜が続いたこともありました。
それでも何とかやってこれたのは12年間育ててくれた師匠の渡部さんやスタッフの協力、それに妻やお客さんの応援があってのことです。
20歳の頃からボランティア活動が好きで時間を見つけては都内や埼玉でやっていたのが、いまだに40年以上も続いているのは、ただ『にんげんが好きだから』としか言いようが有りません。
そんなわけですから、美々ネット埼玉は決してスピードだけを重要視していません。
むしろゆっくりと丁寧にできるだけご入所様のお話を聞くことを心がけているのです。
そうは申しても限りある時間ですからなかなか理想通りにはいかないのが現実です。実際にお叱りの電話を頂くことも有ります。そんな経験を積みながら、もしもの場合の保険加入や、年3回の定期的な研修会には「高齢者の心体・傾聴・歩行介助・ベッドカット・衛生管理」という分野を取り入れてスタッフ全員に周知徹底させるようにしています。