秋田大学医学部附属病院近くのマックスバリュが懐かしい
海沿いをひた走っていた国道7号線から離れて秋田市街に入った途端に恐れていたとおりに道に迷ってしまいました。もちろんカーナビにはがっちり目的地を指定してあったにもかかわらずにでありました。中央部にかなりおおがかりなトンネルがあり、そこは何度か通ったことがあったのですが、そのトンネルに入りそこねたのであります。まさかこんなに早くトンネルが現れるとは思ってもみなかったので慌てふためいたわけであります。
こうなるとカーナビはしばらくの間、そのトンネルの入り口に誘導するためだけの案内をし始めますから煩わしくしょうがありません。いくら秋田市街とは相性が悪いといっても、なんどか走り回った道でありますから、その内に見た覚えがある景色も出てくるだろうし、それをきっかけにして連想ゲームのように視界が開けてくるだろうと高をくくってヨタヨタと走り続けました。
10分ほど迷走したでしょうか、そこに確かに見覚えのある高いマンションのようなビルが現れました。あれは確か秋田大学医学部附属病院かもしくはその近所にあるビルではないかと思ったのです。とにかくあのビルに向ってさえいけば、もうナビに頼る必要もなくなるわけであります。
あの懐かしいビルの近くにあるマックスバリュには毎日のように買い物にでかけていましたし、隣のホーマックというホームセンターには農作業に関する鍬やスコップ等々を購入しにきていたのです。もうこの時点で道に迷うということはなくなりましたし、ナビの案内も不要のものとなったわけであります。
すでにこの時点で今夜の食料は確保してあったのですが、あまりの懐かしいのでマックスバリュに立ち寄ることにしました。私はこの店で生まれてはじめて自分でレジ精算をやったのであります。自分で購入した商品にバーコードリーダーをあてて合計額がわかったら、じゃらじゃらポケットに入っている小銭を何も考えずに放り投げておいて、残額を確認してあらためて紙幣を差し込むわけであります。これ私のようなズボラな人間にはジツに向いている機会だと感心したわけであります。