道の駅笹川流れに到着しました

最初は仮の目的地だったはずの「道の駅笹川流れ」に到着しました。それは新潟県の北のはずれにある村上市にありました。以前にそんな道の駅があったかなと思ったことを書きましたが、到着してみたらそこは何度となく通ったようなところでありました。それは道の駅というよりも、ローカル線の駅といった風情で気にもとめずに通過しただけのところでありました。実際なんとか本線という鉄道の駅も兼ね備えていたのです。
その狭い駐車場に車を駐めてはみたのですが、そこから海が見えるわけでもなく、潮騒の音を聞きながら深く眠りに陥るなんてい雰囲気でもありませんでした。
その手前にそれほど大きな場所ではないけれども、海が一望に見渡せて、しかもトイレもあり、洗い物をするための水道までついているパーキングがあります。「おっ!ここがいいね」といって車を駐めてみたのですが、この場所よりも、目的地にしてある「道の駅笹川流れ」のほうがいいかも知れないので、見るだけは見てみようということで車を進めたのでした。
あの貧弱な道の駅を見てからの決断早かったのであります。もときた道を戻ること1kmほどでしょうか、夕陽が見渡せてなるべく静かな場所を選んで駐めました。
夕陽が日本海に沈むまでは、小一時間ほどはありましょうか、それでも本日の予定はすべて終了してしまいましたから、後はちょっと早いけど妻と二人で旅行初日の小宴を張ることにしたのです。
妻の宴会の準備の速さには私も舌を巻いてしまいます。おそらく10分もかからないものだと思います。
真ん中の椅子をワンタッチで前に倒すとテーブルになります。私は助手席の椅子をグルント後ろにまわして対座にします。後はクーラボックスの中からおつまみと酒をだせばそれで終わりなのであります。今夜のメーンディッシュはお刺身の盛り合わせであります。
いつの間にか今回の旅の目的のひとつに日本海の採れたての新鮮な魚を食べ歩くというのがあったのですが、世の中そんなに甘いもんではありません。スーパー以外の魚屋さんと見つけることができませんでした。本当は海の近くの道の駅で野菜のように魚介類を売っているところを期待していたのですが見つけることはできませんでした。だから今夜のお刺身は途中で寄ったイオン系のスーパーで購入したものであります。

何年か前に次男坊と二人で富山あたりを車中泊で旅をしたことがあります。「お!この刺し身ウマイネ、さすが富山だよね」「それカナダ産って書いてあるけど」「・・・・・・・」「お!この牛肉さすがにウマイネ、さすが富山だよね」「それ、オーストラリア産って書いてあるけど」「・・・・・・」

空には今にも落ちてきそうになっている満天の星であります。周囲は漆黒の闇です。暗いランタンの灯のしたで父親と息子などというものは、それほど話題があるわけでなく、時折りボソボソと言葉を交わしながら切りなく酒を呑み続けたことを思い出します。
そのうちにまあるいお月様が顔を出してかなり下の方にあるダム湖にもほっかりと浮かびました。

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